ヨーロッパアンティーク Gallery Camel

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    シェルカメオブローチ「アリエル」

    このカメオに彫刻されている女性は、シェイクスピアが書いた劇『テンペスト(あらし)』に出てくる空気の妖精・アリエルです。エアリエルともよばれます。
    アリエルは、魔術師プロスペローの使い魔として作中に登場します。嵐を起こして船を難破させ、孤島に漂着させたり、幻想を見せたりする妖精です。

    このカメオに描かれているアリエルは蝙蝠の背に乗っています。これはテンペストの第五章で、アリエルがプロスペローの支配から解き放たれる際に歌う歌の一節に、
    『ふくろうの声を夢に聞き こうもりの背に飛び乗って
     楽しく夏を追いかける 楽しく楽しく日を送る 枝もたわわな花陰で』
    という歌詞があるため、それに基づいたデザインでしょう。

    このカメオには、自由を獲得したアリエルが蝙蝠に乗って夜の空を舞う姿が彫られています。アリエルの顔の表情や、髪の一本一本の表現の細かさはもちろん、蝙蝠の翼や羽衣がうすく透けている質感が非常に美しく、作者の技術の高さを窺わせる作品となっています。

    シェルカメオブローチ「アテナ」

     アテナとは、ギリシャ神話に登場する知恵、工芸、戦略、戦いをつかさどる女神です。
    オリュンポス山の山頂に住まうと伝えられる12柱の神々であるオリュンポス12神の一人でもあります。

     アテナは「アイギスの盾」と呼ばれるゼウスから譲り受けた盾を持っています。アテナはこの盾に自身が怪物へと変え「英雄ペルセウス」が退治した「怪物メデューサ」の生首を埋め込んでおり、メデューサの石化の呪いで敵を石に変えることもできました。他にも彼女の後に控える100人の兵が隠れるほど巨大な兜も装備しており、槍を武器に戦いました。
     
     このカメオには盾と槍を携えたアテナの姿が描かれています。翼の細かな細工と、衣の表現が非常に美しい作品です。
    また、カメオを縁取る金枠も見事です。アールヌーヴォー調の曲線が複雑に絡み合い、立体感のある膨らみが雲の上のような神話の世界を思わせます。
    濃いシェルの色合いが美しい、存在感のある逸品です。

    エナメル彩ブローチ「豊穣」

    アメジストカメオブローチ「アフロディーテ」

    アフロディーテ(英語名:ヴィーナス)はギリシア神話に登場する愛と美の女神で、数々の名画、彫刻にもその名が残されています。

    29個のパールがセットされたフレームが透明感のあるアメジストのカメオを囲い、上品で高貴な印象を与えています。
    モチーフは横顔ではなく正面から彫られています。正面彫りは、彫師の技術力はもちろん、芸術的完成度の高さも要求されるのです。
    また、正面彫りの場合、鼻が欠けてなくなっていたり、摩耗していることが多いのですが、こちらのカメオは大変良い状態を保っています。

    19世紀頃、アメジストはダイヤモンド、エメラルドに匹敵するほど、大変高価なものとして扱われました。カメオが装飾品として流行するとアメジストも素材として用いられるようになりましたが、シェル等に比べて硬度が高いため彫ることが難しく、現存するものは多くありません。

    「ヒッポカンポス」ブローチ&イヤリング

    ヒッポカンポスとは、ギリシア神話に登場する半馬半魚の海馬です。頭と胴は馬で、下半身は魚の姿をしており、前脚には水掻きがあります。
    海の神であるポセイドンの乗る戦車を牽く幻獣であり、イギリスとノルウェーと間の海に棲んでいると言われています。その姿は数々の絵画や船首像などに見ることができます。
    また、イギリスの都市では市章の柄の一部として採用しているところもあります。

    このブローチが作られたイタリアは、古来より珊瑚の代表的産地です。その歴史は古く、なんと紀元前まで遡ることができます。本格的に珊瑚漁が始まったのは、5千年前シチリア島の漁師たちの素潜りによるものでした。江戸時代に日本近海で珊瑚が発見されるまで、珊瑚といえば地中海珊瑚のことであり、地中海における珊瑚ビジネスはイタリア商人が支配していました。
     
     また、イタリアには優れた彫刻職人が多くいました。カメオはナポレオンがイタリア遠征から持ち帰り、自らもカメオを愛好したことにより大流行したのですが、その際にイタリアから職人を招いて宝石彫刻の学校をパリに開設させた程です。

     このブローチとイヤリングは、そんな職人の技術の高さを堪能できる作品となっています。中央のブローチには幻の獣ヒッポカンポスが鱗の一枚一枚まで極めて精緻に彫刻されています。尾の部分の立体感も見事です。周りには海の生き物がヒッポカンポスを取り囲むように配置され、非常に絢爛なデザインとなっています。
     イヤリングには小さな貝と胴の長い魚がデザインされ、こちらも微細に彫刻されています。ぶら下がった巻貝は、着用すると揺れて存在を主張し、目を惹きます。
     海に棲む幻獣と生き物達を珊瑚というぴったりの素材で表現した、職人技とデザイン性が光る素晴らしい作品です。

    「ヴィクトリア女王」ダイヤ付ストーンカメオ

    ヴィクトリア女王とは、1837年から1901年まで在位した、英国の女王です。
    18歳で即位し、1901年に崩御するまでの約64年の治世は英国王中最長であり、「ヴィクトリア朝」と呼ばれる大英帝国の黄金期でした。

    ヴィクトリア朝の時代に流行したジュエリーは、ヴィクトリアンという時代区分で区分けされます。64年と長い期間であるため、一般的に初期、中期、後期と分類されます。1850年頃は初期の終盤に当たります。

    英国は、この時期すでに産業革命を成し遂げており、世界市場に強大な影響を与える存在となっていました。産業の発達は英国に豊かな中産階級を生み出しました。

    ヴィクトリア女王の安定した治世の元、絢爛たる繁栄の時代を迎えた英国ですが、宝飾品の世界においても、いまだかつてない華麗なジュエリーの数々が生み出されることになりました。

    ヴィクトリアン初期はリボン結びや花、花輪などルイ十六世風のデザインが流行し、ドレスも大きく膨らみのある、装飾の多いものがモードとなりました。それに合わせてジュエリーも大ぶりのものを大量に身につけることが流行し、ダイヤモンドのネックレスやブローチが好まれました。

    また、ヴィクトリア女王がカメオを愛し好んで身に着けたため、カメオの人気は高く、一八四一年に世界初の旅行会社が設立されたのをきっかけに、多くの英国人が本場であるフランスやイタリアへカメオを仕入れに出かけました。

    そんな当時の気風を、この作品は見事に反映しています。
    英国の繁栄の象徴であるヴィクトリア女王をデザインしたカメオが中央に配され、華やかなダイヤモンドの花が周りを囲っています。
    ヴィクトリアン時代を代表するような、豪華で美しい逸品です。

    ダイヤブローチ

    ≪宝石鑑別書付:ダイヤモンド≫
    sold out

    ダイヤ・パールブローチ

    ≪宝石鑑別書付:パール・ダイヤモンド≫

    アンティークジュエリーによく用いられるナチュラルパールの解説です。
    ナチュラルパール 100年の時を経ても変わらぬ真珠の輝き

    ダイヤ・サファイア アールヌーヴォー ブローチ/ペンダント兼用(3パターン)

    中央に少女、それを囲むようにダイヤとサファイアがつる草のように表現されています。
    ブローチとして、ペンダントトップとして、クリップ式でチェーンなどと一緒に…使い方は3パターン。
    とても神秘的な作品です。
    ≪宝石鑑別書付:天然ダイヤモンド・天然サファイア≫

    ダイヤ・パール・サファイア トレンブラントブローチ

    トレンブランはフランス語で「震える」を意味します。動きに合わせて本物のお花のように揺れるトレンブラントブローチ。お花の裏側のスプリングの仕掛けで動きます。お花の中心にサファイアが飾られインパクトのある作品です。
    ≪宝石鑑別書付:天然ダイヤモンド・サファイア・真珠≫

    アンティークジュエリーによく用いられるナチュラルパールの解説です。
    ナチュラルパール 100年の時を経ても変わらぬ真珠の輝き

    サファイア・ダイヤモンド・ストーンカメオブローチ

    ≪宝石鑑別書付:カルセドニー(瑪瑙)・天然ダイヤモンド・天然サファイア≫
    sold out

    エンジェルゴールドブローチ

    sold out
    3cmという小さな中に、エンジェルが表情豊かに立体的に表現されています。
    ≪宝石鑑別書付:ルビー≫

    鳥型ダイヤモンドブローチ

    ≪宝石鑑別書付:天然ダイヤモンド・ルビー≫

    ロゼットデザイン ダイヤ・パールブローチ

    sold out
    美しいハーフパールとブリリアントカットのダイアモンドをあしらったロゼットデザインのブローチです。これらの宝石の組み合わせやデザインは、ベルエポックの時代大変人気ありました。

    アンティークジュエリーによく用いられるナチュラルパールの解説です。
    ナチュラルパール 100年の時を経ても変わらぬ真珠の輝き

    「バッカンテ」シェルカメオブローチ/ペンダントトップ兼用

    バッカンテとは、ギリシャ神話に登場する葡萄酒と豊穣の神、バッカスに仕えた巫女です。ギリシャへ旅するバッカスに付き従い、信仰の儀式を行った女性たちのことです。その頭には葡萄の蔦の髪飾りが冠されています。
    彼女たちは、マイナスとも呼ばれ、その意味は「狂女たち」という少し物騒なものです。バッカスの神秘によって酩酊し、夜毎、恍惚状態で、狂ったように踊り、歌う姿がその名前を表しています。

    バッカンテの姿は、ミケランジェロ、ルーベンスをはじめ、多くのルネサンスやバロックの画家が描いてきました。このモチーフは19世紀に大変好まれ、様々な絵画でその姿を見ることができます。
    抑圧からの解放を表現するテーマとして、賑やかに歌い踊る美しい女性たちは魅力的だったのでしょう。

    また、カメオの題材としても非常に多くの作家がバッカンテを選びました。そのほとんどが、狂女のイメージとは裏腹に、凛とした女神の横顔であることがほとんどです。
    こちらの作品も同じように、巫女としての側面を映し出した美しい女性の横顔が彫られています。バッカンテの特徴である葡萄の髪飾りが大変細かく繊細に彫られ、やわらかなうねりのある髪の毛の表現と一体になって非常に美しい仕上がりです。フレームもオリジナルで、精緻な金細工やホワイトエナメルが施されています。