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ドレスの歴史とアンティークジュエリー
アンティークジュエリーを見ていると、流行に敏感な貴族のご婦人方を色々想像します。
どんな方がどんなドレスを着て、どんな場面で輝いていたのか・・・
想像を膨らませることによってアンティークの楽しさは無限大に広がります!
今回は華やかなドレスの歴史と、その時代に作られたアンティークジュエリーをご紹介します。
ジョージアン 1800年代 ~ 1837年頃
ギリシア・ローマ時代のように自然らしさを求め、ハイウエストでコルセットを用いないエンパイアドレスのスタイルが流行しました。
新古典主義の反動からロマン主義が流行して、ボンネット帽が登場します。
リボンやお花のデザインも流行しました。
1790年頃のアンティークジュエリー、忘れな草 ジョージアンロケットです。
金が稀少だったために、少ない金でいかに立派な作品を作るかという工夫が凝らされています。
ヴィクトリアン 1837年 ~ 1901年頃
ヴィクトリアン初期(1837年~1861年頃)
フランスのフレデリック・ウォルトによって発表された、クリノリンスタイルの流行が始まります。
ジュエリーは若く美しい女王のもと、明るくロマンチックなジュエリーが流行します。
このアンティークジュエリーは、中心部分に4つの宝石が埋め込まれています。
ラピスラズリの L 、オパールの O 、ヴァーメイユ(ガーネットの古語)の V 、エメラルドの E ・・・宝石の頭文字で「LOVE」を表現しています。
センチメンタルジュエリーと呼ばれる特別な意味を込めた文字遊びは、19世紀初めフランスで誕生しました。
「LOVE」の他に「DEAREST」(最愛の)などがあります。
70年頃から90年頃にはバッスルスタイルが流行しました。
日本にはこの時期に洋装が持ち込まれ、鹿鳴館のドレスもこのスタイルです。
明治時代の政治家・外交官だった伯爵・陸奥宗光の夫人で「鹿鳴館の華」と呼ばれた陸奥亮子も着てらっしゃいますよね~陸奥婦人は知的で美しい写真が有名です。
ドレスもこのあたりから既製品とオートクチュールに分かれ、富裕層の拡大に伴いジュエリーの大衆化が始まります。
エドワーディアン 1880年 ~ 1915年頃
エドワーディアンとは、イギリス、エドワード7世の治世である1901年から1910年を指します。
ドレスのラインはS字に近づき、女性が日常コルセットを着用した最後の時代です。
大きな帽子に髪型はポンパドールヘアが流行。
ジュエリーはプラチナ・ダイヤモンド・真珠といった白い素材を用いて、左右対称デザインの極めて端正で、上品かつ貴族的な作品が作られました。
エドワーディアン当時のアンティークジュエリーです。
甘すぎず上品な雰囲気で、現在のお洋服にも合わせやすいので、エドワーディアンがお好きな方多いですね。